春の新製品ラッシュが始まったのか、デジカメ界も
なかなか賑やかですな。
キヤノンから1DMk2の後継1DMk3が発表された。
以前銀塩カメラではEOS1Vを使っていた事もあり、
この系列のカメラにも興味はあるのだが、
それ以上に今興味を持っているのは、
SIGMA社製の
デジタル一眼レフカメラ
SD14である。
このカメラ、S*Proシリーズに負けず劣らず地味wである。
しかし、同じように凄まじい特徴を備えたカメラでもある。
その特徴というのは、
FOVEON X3(R)ダイレクトイメージセンサー。
通常の受光素子は、素子の前にR(赤)G(緑)B(青)三色の
フィルターをモザイク状に並べ、そこを通過した
各フィルター色の光を受光することにより、色情報を生成していく。
S5Proに採用されているSR素子も原理的には例外ではない。
その場合、モザイク状ということは、各ピクセルは、
ひとつの色しか表現できない事になる(取り込める
RGBの割合は、RとBが25%Gが50%)。
当然そのままだと、高解像度を誇るデジタル一眼レフカメラ
にとって致命的な障害になるので、補完処理と言われる
各社オリジナルのアルゴリズムに基づく演算処理
によって、ある意味予想wを交えた色表現が画像エンジン
によって行われる事になる。すなわち、一般的な
デジタルカメラの場合は、受光素子全体でRGB足して100%
の色を組み合わせて画像を作っていく事になるのである。
ところがこの
SD14に採用されている
FOVEONセンサーは話が違う。
光の波長というものは色によって違うものだが、
その波長の違いをうまく捉え、通常の受光素子であれば
一気に吸収してしまう光の色を、センサーの材質である
シリコンを複数の層(RGB)に分けて吸収する。
すなわち、ひとつの光情報がひとつのセンサーを通過する場合、
まず青の層を通過しBの色情報が取り込まれ、
その次に緑の層を通過し、Gの情報が取り込まれ、
そして赤の層を通過し、Rの情報が取り込まれる
という、ひとつの光の色情報から、RGB全ての色情報を
取り込むことが出来るのである。
まさに光を骨の髄までしゃぶり尽くす
FOVEONセンサー・・・恐るべしw
すなわち、通常の受光素子が取り込む色情報が、
R(25)+G(50)+B(25)=100%だとしたら、この
FOVEONは
R(100)+G(100)+B(100)の300%の中から、色情報を作れるのである。
自然が創り出す色は繊細である。その色を相手にする場合、
絶妙なところでのこういった差はかなり大きいのではないだろうか?
また、通常の受光素子の場合、前述のカラーフィルターを
採用している影響で、本来は出ていない色が出てしまう
ことがある(偽色)。それを防ぐ為に、ローパスフィルター
と呼ばれるものを使っているわけだが、
このローパスフィルター、やはりフィルターということで、
純粋な色情報から一枚何かを隔ててしまうわけで、
その分画像的にはシャープさが失われてしまう事になる。
ところがこの
FOVEON、RGBのフィルターを使っていないので、
このローパスフィルターも必要ない。
という事でこのフィルターは付いていないのである。
すなわち、色の取り込みだけでなく、解像感、自然なシャープさ
でもこの
FOVEON、非常に有利なセンサーなのである。
このような(似たような)原理の3色を効率的に取り込める
センサーは、フジフィルムやキヤノンも開発中であるが、
現状で実用化されているのは
FOVEON社のみであり、
デジタル一眼レフカメラとしては、SD10や
SD14のみである。
ただこの
FOVEON、原理的にはまさに理想なのだが、
素子的な特徴か、ちょっとジャジャ馬的な面も
持ち合わせているので、使いこなすには少し慣れが必要かもしれない。
例えば、倍率色収差。
倍率色収差の詳細はググってもらうとして、
レンズによって出てしまう色倍率収差が、
FOVEONでは出やすい傾向にある。これはなぜだろう・・・
通常の受光素子を持つカメラだと、ローパスフィルター
があるので、解像力が若干損なわれてしまうが、
それが功を奏して(?)、レンズの粗的な要素である
色倍率収差も損なってくれるwのである。
すなわち、あまりに解像度が良過ぎて、
レンズの粗もしっかり表現しちゃうと言う事。
対人とかで、なんでも本当のことをズバズバ言う人が
ちょっと敬遠されるwように、センサーの世界でも
ファジーwなところはファジーなほうがいいのかも。
その他、色やノイズに関する面で、ちょっと扱いにくい面もあるので、
興味のある方は色々調べてみた方がいいかもしれない。
また、レンズマウントはSAという
シグマオリジナルの
マウント方式なので、
S5Proのようにニコンと併用などと
言うような事は出来ず、このカメラ専用のレンズ資産を増やしていく事になる。
このようなちょっと二の足を踏んでしまうような
面もある
SD14だが、
FOVEONの特徴はまさにオンリーワンだし、
それが目的と合致するのであれば、検討する価値は
十二分にあると思う。実は私も、
S5Proとこの
SD14が
最後まで購入候補に残っていた。
SD14は本来去年の下旬に
発売予定だったのだが、3/6まで発売が延びてしまった
こともあり(それ以上にフジの色とSR素子が気に入っていたので)、
S5Proを買ったが、この
SD14も、評判如何では導入を
検討してもいいかなと思っている。
S5Proと
SD14の渋い双璧体制もいいかもしれないw
ちなみに、この
FOVEON素子を採用したコンパクトデジタルカメラDP1
も、発売未定ながら開発発表されている。
とりあえず
FOVEONを試してみたいという方は、
そっちを検討してもいいかも。
テーマ : デジタル一眼レフ - ジャンル : 写真
タグ : SD14 SIGMA S5Pro シグマ FOVEON フォビオン フォベオン
コメントの投稿